電子の柩

日記やラノベの書評をつらつらと。
○ 幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ
2007.10.24
著者:木ノ歌詠 イラスト:尾崎弘宜

中学二年生の有賀海幸は、夏休み最初の日、思いっきり絶望感を味わっていた──。地元のローカル線に飛び込み自殺をするはずが、廃線になっていたから……。自分に保険金までかけていたのに、海幸の計画は変更を余儀なくされてしまった。そんな彼女の前に、突然リガヤと名乗る女子高生が現れた! リガヤは海幸のバイト先で勝手に飲み食いしたりして超マイペース。そんな中、ローカル線の幽霊列車の噂が海幸とリガヤの運命を次第に変えていく……。


中学生の一人称とは思えない部分がいくつか。
小説である以上仕方ないとは思うのですが、ちょっとおかしな感じがしました。

百合風味、というかガチ百合?

ミステリー文庫から出てはいますが、別にミステリーではなかったです。
書評-富士見ミステリー文庫 | 23:23 | コメント | トラックバック
△ 待ってて、藤森くん! 2
2007.06.13
待ってて、藤森くん! 2 (2) (富士見ミステリー文庫 58-10)
著者:壱乗寺かるた イラスト:カントク

弥生坂高等学校に伝わる伝統行事が『6月の花嫁』。それは、選ばれた花嫁さんのお相手である「花婿」の座を賭けて全校的に争うイベントだ。しかし花嫁役は♂。今年の『6月の花嫁』には生徒会の陰謀(?)に巻き込まれた里見が選出されるが、花婿の座を巡って熾烈な女の戦いが勃発!? そして、十年前の初恋の少女は誰なのか謎のまま、里見と和美は何だかいい雰囲気に見える。けれど和美にはどうやら大きな秘密がありそうで……。


里見の主体性のなさでグダグダ。とんだヘタレっぷりです。
最初から最後まで、真行寺にいいように扱わられているだけなのもどうかと。

十年前の事を聞く機会なんていくらでもあったように思えたのですが、何故里見は和美に尋ねなかったのでしょうか。和美に対する下心が割と大きかった、とかでしょうか。

常磐の個性的というよりも電波っぷりが悲惨。明らかに日常生活に支障をきたすレベル。このお嬢様、今までどうやって生きてきたのか凄い不思議です。せめてコンセントの使い方くらいは知っておきましょうよ、現代っ子なのですから。
書評-富士見ミステリー文庫 | 23:58 | コメント | トラックバック
○ SHI-NO -シノ- 天使と悪魔
2006.10.11
SHI‐NO―天使と悪魔 (富士見ミステリー文庫)
著者:上月雨音 イラスト:東条さかな

夕方になると僕の部屋にやってくる小学生の志乃ちゃんが、もう3日も姿を見せない。なんだか僕のことを避けているみたいなんだけど……。僕は心配なんだ。志乃ちゃんが僕を遠ざけるのは、マジでヤバイ事件に近づいているからなんじゃないかと――。今回は、「僕」と志乃ちゃんの関係が本当に急展開!「僕」のピンチに志乃がとった行動にも衝撃だけど、まさか「僕」があんなことをっ!! いつもクールな志乃ちゃんがチラリと心を覗かせるシーンは見逃せない!!


最後がいきなりラブコメみたいになっていました。

正義の味方。
結局の所、六郎と真白にとっての正義の味方でしかなかったということでしょうか。
最初の殺人はともかく他の場合は殺人以外の手段がいくらでもあったと思うのですが。
最初から殺人を手段として選ぶ辺りは正義の味方と言うよりは殺人鬼っぽいです。

志乃の周りをうろついている方は次巻に持ち越し。
次からは真白もレギュラー陣に加わるのでしょうか? 志乃との舌戦とか見てみたいのですが。
書評-富士見ミステリー文庫 | 08:21 | コメント | トラックバック
○ 待ってて、藤森くん!
2006.08.07
待ってて、藤森くん! (富士見ミステリー文庫)
著者:壱乗寺かるた イラスト:カントク

初恋の少女と交わした約束を信じて、寒空の下少女との再会を待ち続けた藤森里見。しかし少女は現れず、肺炎をこじらせた里見は一ヶ月遅れで高校に入学するハメに。元気で世話焼きな幼なじみの吉野に付き添われ、男女比率1:9という弥生坂高等学校に初登校した里見は朝礼の席で<三月の姫君>こと生徒会長を目撃。約束の少女は三月の姫君! と確信し生徒会長に近づく里見だが、弥生坂高等学校には、ある特異な制度が存在し――!?


で、タイトルは誰の台詞?

キャラクターがいい感じに個性的な連中で面白いです。
何気に熱い漢な主人公、過保護で心配性で主人公を信じている幼なじみ、暴走上等な生徒会メンバー、素はボケっぽい生徒会長、典型的な悪役、助言をくれるけど陰で何か企んでるっぽい友人。それぞれキャラが見事に立ってます。
名も分からないクラスメイト達も結構味があってグッド。

十年前の少女は和美なのでしょうか?
何気に違うのではないかという気がしないでもないのですが。

次巻では里見の姉にも出番を与えてほしいと思います。
キャラ的にかなり面白そうなので。

いくらなんでも毎朝フルマラソンは無理があると思う。
書評-富士見ミステリー文庫 | 22:31 | コメント | トラックバック
△ たましいの反抗記 すてるがかち!
2006.07.24
たましいの反抗記 すてるがかち! (富士見ミステリー文庫)
著者:水城正太郎 イラスト:ミヤスリサ

水城正太郎が描く今回の作品は、ひとつの島が丸ごと学園という巨大女子校で繰り広げられるドラマなのです! 主人公の麻紀はちんまい中学生。島全体を敷地に持つ全寮制の巨大学園『自転(オノゴロ)学園』の中等部新入生・麻紀は、学園を支配するという伝説の校章を偶然手に入れ、学園内の抗争に巻き込まれてしまう。そんな校章の処理に頭を悩ます麻紀だったが……。ミヤスリサが描き出すたくさんの女の子たちも大注目ですよ!!


魔術まで登場するような学園ファンタジーだったのは予想外。

好きになれる人物がいませんでした。
主人公である麻紀は騒いで噛みつくだけのキャラクターにしか見えませんでしたし他の登場人物も微妙なのばかり。

展開もいまいち。というかさっぱり。目次を読む限りだと軽く異世界ファンタジーに見えます。旅に出るとか、戦争とか。

ファンタジア文庫ではなく何でミステリー文庫から出てるのか不思議です。
魔術やら超能力やら不可思議な力を持ってきた時点でミステリー小説ではなくなっている気がするのですがどうなんでしょう。
書評-富士見ミステリー文庫 | 08:45 | コメント | トラックバック