電子の柩

著者：雨野智晴　イラスト：かんなぎれい

　表紙と口絵が妙にエロい。本文もちょいエロレベルのラブコメです。
　主人公の勇成が理由があるとはいえ、全裸でスニーキングミッションを行える程度には変態でした。中々アグレッシブでいいんじゃないでしょうか。高校生にもなって妹と風呂に入っているみたいですし。
　四捨五入して三百頁程ありますがテンポが良いので軽く読めます。話自体が重くないというのもありますが、気軽には読めるのは良いですね。

著者：鯨晴久　イラスト：〆鯖コハダ

　暴力ヒロインと鈍感主人公のラブコメ終了。
　小太郎がソフィアを好きになった理由がよく分からなかったのですが、マゾなんですかね？
　まあソフィアはソフィアでアレですが、何より黒幕側がお咎め無しなことに納得できないです。あれだけ騒ぎを起こして、しかも人を傷つけてまでいるのにスルーとかありえない。
　一方的な理不尽に晒されるだけの話の何が面白いのか、私には分かりませんでした。

著者：白鳥士郎　イラスト：切符

　いつにないシリアス話アリ。と言っても基本はパロディとギャグですが。
　大体は笑いを取りに来ていますが、農業ネタの部分はちゃんとしているので良い感じのギャップになっています。
　前々から存在を漂わせていた留学生の女子が最後の最後に登場。次巻はその辺のごたごたっぽいです。耕作がリア充並にモテていて、最早一刻も早く死ねばいいのに状態ですね。

著者：木緒なち　イラスト：久坂宗次

　主人公はヘタレで妹二人は自分のことしか考えていないし幼馴染はかき回すだけで、良いなと思えるキャラがいません。
　何故か孝美が女装してミスコンに出ましたが、何でそうなったか説得力が皆無。周りに流されるだけのアホにしか見えませんでした。
　飛び抜けた設定の一つでもとは言いませんが、この作品だからこその面白さが無いと記憶に残ることもなく消えていくような気がします。

著者：逢空万太　イラスト：狐印

　十巻の大台に乗りました。パロディネタばかりでよくここまで伸びたな、と。
　ニャル子達の元同級生という新キャラが登場。
　ネタバレなので伏せますが、ニャル子の友達らしく中々素敵な性癖をお持ちでした。レギュラー追加には至らないけれどサブとしては中々のキャラクター。
　まだ面白いことには面白いのですが、最初の方に比べるといくらか息切れしているように思います。そろそろ潮時なのでしょうか。