電子の柩

日記やラノベの書評をつらつらと。
○ ひだまりスケッチノベル ひだまりSchool Life
2007.10.23
ひだまりスケッチノベルひだまりSchool Life (芳文社KR文庫 1-2)
著者:日暮茶坊 イラスト:蒼樹うめ

 ゆのはやまぶき高校美術家の1年生。学校の目の前にある「ひだまり荘」というアパートで一人暮らしをしています。明日から衣替えという初秋の夜、ゆのは出したばかりの冬服に袖を通してみました。久しぶりの冬服は、ほんの少し重たくて変な感じ。そんなことにも季節の巡り、時の流れを感じるゆのなのですが、将来のことを考えると、ちょっぴり不安になることもあって……。今作はゆのたちの学校生活にスポットを当てました。期待、不安、いろんな思いを制服の下に詰め込んで、夢に向かい、ゆっくりと歩いてる4人の日々を綴ったショートストーリー集。優しい気持ちになりたい時に読んでください。


テスト勉強や教育実習生が来る話など。
相変わらずの、ほのぼのまったり具合でした。
ひだまり感が凄くよく出ていると思います。

今回は大家さんが出てこずに、校長先生の出番が多めでした。
イラストは口絵と章の始め毎にカラーの挿絵が入ってます。
カラーもそれはそれでいいのですが、普通の挿絵も欲しいかな、と。
書評-芳文社KR文庫 | 23:55 | コメント | トラックバック
○ 三者三葉 葉子様の夏休み
2007.07.23
三者三葉―葉子様の夏休み (芳文社KR文庫 4-1)

著者:斎藤ゆうすけ イラスト:荒井チェリー

 葉子様こと西川葉子は、元はお金持ちのお嬢様。お父様の事業が失敗して以来慎ましく暮らしておられます。夏休みも終わりに近づいたある日、今は亡きお母様の住時を知るという老婦人と偶然に出会い、お母様が若き日を過ごした山村のことを教えられた葉子様。元西川家の使用人、山路充嗣は、お母様の思い出の地を訪ねてみたいという葉子様の胸中を察し、早速旅行の準備を整えました。
 かくして、葉子様のご学友の小田切双葉に葉山照、それに葉子様を慕うお金持ちの小学生竹園優を加え、静かな山村へとやってきたいつものメンバー。村の住人達も巻き込んで、凄く楽しくてちょっぴり不思議な日々が始まります!


違和感なくノベライズされてます。
それぞれの性格や行動も特に変なところはなかったです。

葉子が母親が埋めたというタイムカプセルを探しに、かつて母がいたという村にいつものメンバーで向かうことで物語の幕が開けます。
葉子の貧乏お嬢様っぷりや照の毒や双葉の素ボケや桜の暴走が良い感じでした。山路の経歴不明なストーカーっぷりも。
山村が舞台ですが、いつもと変わらないノリで進んでいきます。
小説オリジナルキャラクターの村人も個性的というか特徴的だったりして良かったです。
書評-芳文社KR文庫 | 23:40 | コメント | トラックバック
○ ねこきっさ 特撰!ランチBOX
2007.06.05
ねこきっさ特撰!ランチBOX (芳文社KR文庫 3-1)
著者:時野つばき イラスト:ととねみぎ

「ねこきっさ」は美味しい料理(と可愛い制服)で、魔界で一番の人気を誇る喫茶店。
猫耳と猫しっぽがトレードマークの「猫人」の女の子、青葉クゥは、「ねこきっさ」で働くべく大都会、王都にやってきました。研修期間を経て、15歳の誕生日、いよいよあこがれの制服の着用を許されたクゥ。これからもますます元気に頑張ろうと、気持ちを新たにするクゥなのですが……? きらら屈指の人気を誇る「萌えファンタジー4コマ」の傑作が小説になりました! ねこきっさ最大の謎、地下ダンジョンの冒険から、彼女たちのスカートの下の秘密!?まで、ここでしか読めないスペシャルストーリーの詰め合わせ、どうぞ御賞味下さい!


本文中にここに挿絵がはいったら〜とかありました。話毎のカラーイラストしかないにもかかわらず。
カラーイラストは、クゥとクリムの下着姿とか、クゥとルーシアのメイド服とか、ミルクの百年後の姿とかで、確かに力作と言えなくもないです。

話の方は、ねこきっさ・下着・ダンジョン・冥土カフェの四話で構成されてます。
キャラクターや話のノリは原作とかわらず、ハイテンションなボケとツッコミがそのまま小説になってます。
冥土カフェの話でオリジナルキャラクターが出てきますが、これも原作に出てきても違和感がないようなノリなキャラクター達でした。腸が出たり入ったりするとことか特に。

新しく文庫が創刊されると聞いたときはどうなることかと思ったのですが、いざふたを開けてみると、どれも期待以上の出来でした。
今後どう展開していくのか分かりませんが、思っていた以上に期待できそうです。
書評-芳文社KR文庫 | 00:41 | コメント | トラックバック
○ かみさまのいうとおり! おやすみの日のすごしかた
2007.06.01
かみさまのいうとおり!―おやすみの日のすごしかた (芳文社KR文庫 2-1)
著者:神代いづみ イラスト:湖西晶

 まりあは教会で暮らすシスター見習いの女子高生。ゴールデンウィークの初日、まりあは、いつも仲良しの友達、くりちゃん・山伏ちゃん・なむちゃんと、この連休中、何の約束もしていなかったことに気づきました。まあ、こんな日もあるよねー、と、それぞれ一人の休日が始まったのですが……。
 まんがタイムきららときららキャラットで大人気連載中の『かみさまのいうとおり!』がノベルになりました! 黒野&谷先生のカップルや、たまもねえさん、山伏ちゃんのパパなど、人気キャラクターも続々登場! 悩んだり夢見たり、普段はちょっと見られない、、彼女たちの等身大の乙女心を小説という新しい手法で鮮やかに描き出しました。


表紙の苺が合成丸出し。美麗イラストを名乗るならもう少し気を遣って欲しいです。
これも本文中の挿絵は無し。
各章の始めにカラーイラストが入ります。

登場人物紹介の不思議。
原作もそうなのですが、くりこにだけにまりあの親友と書かれているのは何故なのでしょうか。

まりあ達それぞれの休日の話。手伝いをしたり、下着を選んだり、クレープを食べたり、迷子に膝枕をしたりする話です。
短文が主でページ数も少ないのであっさり読めますが、分量としては物足りないぐらいでした。
書評-芳文社KR文庫 | 00:20 | コメント | トラックバック
○ ひだまりスケッチ ようこそひだまり荘へ
2007.05.30
ひだまりスケッチ―ようこそひだまり荘へ (芳文社KR文庫 1-1)
著者:日暮茶坊 イラスト:蒼樹うめ

大人気4コマ『ひだまりスケッチ』初のノベル登場です! あこがれのやまぶき高校美術科へ進学が決まったゆのは、学校の近くのアパートで初めての一人暮らしをすることに。「ひだまり荘」でゆのを待っていたのは、同じ学校の先輩である2年生コンビ、沙英とヒロ、そして新しいクラスメートになるお隣さん、宮子でした。ひだまり荘で暮らす4人に、やまぶき高校教師の吉野屋先生、ひだまり荘の大家さんなど、原作でも大人気の楽しいメンバーが加わって繰り広げられるショートストーリーをぎゅっと詰め合わせました。新しい学校、新しい部屋、新しい制服、そして、新しい友達。この「ひだまり荘」で、ゆのの新しい毎日が始まります。


章の変わり目毎に各キャラのバストアップのカラーイラストが入ってます。その代わりに本文中の挿絵は無いです。これでカラーイラスト満載と言うのは詐欺じゃなかろかと。小説オリジナルのキャラクターも出てくるので、普通に挿絵を入れて欲しかったです。

二百ページ足らずで六百円+税と、ページ数の割に値段は高めです。

割合と漫画のネタが入ってました。
全体の雰囲気は漫画と同じほのぼの系。各キャラクターも特に違和感はないですし、上手くノベライズされてると思います。
書評-芳文社KR文庫 | 09:45 | コメント | トラックバック