電子の柩

著者：松智洋　イラスト：なかじまゆか

祐太が親になろうとしているようには見えないし、保護者になろうとしているようにも見えない。自分の目的のために家族を晒し者にするとかね。
新しく出てきた大幾と栞が痛すぎ。思いこみは善意とは呼ばないし、誰かを悪だと一方的に決めつけるのは善意ではなく悪意ではないですか。
作中のトラブルとかも、最後に慌てて見せただけで逆転解決とか凄く薄っぺらいです。
とにかく好きになれない要素が多すぎでした。

著者：赤井紅介　イラスト：椋本夏夜

裕樹が大人の階段を上りました。
ここに来てお相手が雪子だったら、ある意味神作品になったと思うのですがそんなことが起こるはずもなく。
後は最後まで突っ走るだけなので、振り返ることなく全力疾走で駆け抜けて行ってほしいですね。最終巻に期待。

著者：松智洋　イラスト：ぺこ

学年が一つ上がり下級生が出てきました。女の子だけではなく、男の新キャラも登場。女の子の方は大方の予想通りの流れに入ったのですが、男の方が今度どういう役を担うのか楽しみです。
巧が一歩前に歩き出したような、そうでもないような微妙な状態。足踏みしているだけのようにも見えるのですが、何もしないよりは遥かにマシなので、この先も頑張って足掻けばいいんじゃないでしょうか。
希・文乃・千世のトライアングルは絶妙なパワーバランスを維持したまま。積極的に攻めに回れないせいか大分まごついています。頑張れ女の子。

著者：番棚葵　イラスト：宮坂みゆ

絶対権力者の生徒会長・天井院神菜との勝負に勝ったものの、結局セーラー服を着させられている水樹たち男子生徒。水樹はいま一度勝負を仕掛け、神菜を出し抜こうと、策略をめぐらす。ある意味激アツなその攻防の中、土御門エレナという金髪縦巻きの超お嬢様が現れ、神菜に宣戦布告をする。クーデターを起こし「真・生徒会」なるものを発足させ、学園を支配するというのだ！　さらにエレナは水樹に手を組むことを画策するが、それを気にした神菜はとんでもない策に出る…!?　まったり学園ギャグコメディ、第２弾！

メインヒロインの神菜に一切魅力を感じないです。自由奔放とか言えば聞こえは良いのかもしれませんが、親の金とコネでわがままやっているだけにしか見えません。作品内では自信満々でさえあれば、それがまるで唯一無二の魅力のようにありますけれど、とてもそうは思えないです。傲慢なだけです。
でもギャクコメディとしてはそこそこ面白かったです。ラブコメ部分は頂けなかったですけれど。
魅力のあるキャラクターがいないのがツライです。

著者：七瀬記憶の森のエリス ブラコン×記憶力ゼロ→大迷走川夏吉　イラスト：こぶいち

あらゆる記憶が収められる場所「記憶の森」。守人の少女エリスは、依頼人の記憶を探すために、全裸で「森」に入るのであった！　ブラコン少女エリスと記憶力超悪少年の、凸凹めもりあるラブコメ！

小綺麗にまとまっていて、意外に面白かったです。
エリスが予想以上に可愛かったです。兄のカイル君はちょっと予想外のキャラクターでしたけれど。
ただカガミがどうにも好きになれなかったのですけれど、それはたぶん他人の記憶を盗み見るような真似をしたからですかね。

あと言うまでもないことですが、こぶいちさんのイラストが素敵でした。肌色率の高さとか。
そしてフィンヴェナフの鉄壁のガードはさすが。上手いこと隠していやがります。