電子の柩

日記やラノベの書評をつらつらと。
○ 蟲と眼球とテディベア
2005.11.15
虫と眼球とテディベア
著者:日日日 イラスト:三月まうす

貧しいながらもケナゲに生きる高校生・宇佐川鈴音(うさがわりんね)には愛する人がいた。知力、体力、財力、ルックスすべてに完璧な教師――その名は賢木愚龍(さかきぐりゅう)。ある日あるとき鈴音が見た「林檎の夢」をきっかけに、二人は有象無象の輩にその純愛を邪魔されることとなる。それは「蟲」という「個」を持たぬ謎の存在だったり、スプーンで武装(?)した「眼球抉子(がんきゅうえぐりこ)」なる名の猛き少女だったり――。魑魅魍魎(ちみもうりょう)を相手に二人は生き残れるのか? 未曾有の学園ファンタジー開幕!


賢木愚龍の設定(知力、体力、財力、ルックスすべてに完璧)に最初はちょっと引いたのですが、行動やら思考やらがとある一方だけを向いていたため、すぐに気にならなくなりました。
序盤のうちは蟲やら林檎やらスプーンやら、何がなんだかよくわからないまま、話が進んでいきます。それは賢木愚龍と宇佐川鈴音も同じで、二人とも非日常に巻き込まれながらも、今までの日常を続けようとしています。
中盤以降から終盤に掛けて、少しずつ物語の中核をなすものが見えてきます。
が、私としては、それよりも眼球抉子もといグリコのコトが気になって仕方が無かったです。
ラスト手前辺りは完全に死亡ルート一直線って感じでしたから。途中から「グリコ絶対死ぬな」とか思ってましたし。

結局のところこの物語は、未来に続く3人の出会いの話なのだと思いました。

にしても最後、賢木愚龍がゲッターロボを知ってるのは驚きでした。何で知ってたんでしょう?
書評-MF文庫J | 22:54 | コメント | トラックバック









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