○ 火目の巫女
2006.03.17
著者:杉井光 イラスト:かわぎしけいたろう
第12回 電撃小説大賞<銀賞>受賞作
“化生” を討つ巫女の戦いを描く、和風ファンタジー!
その国は、“化生” と呼ばれる異形の怪物に脅かされていた。
化生に対抗できるのは、「火渡」 という弓を預かるただひとりの “火目” だけ。
火目を目指すものたちが集う、宮中の火垂宛──。
そこには “御明かし” と呼ばれる三人の火目候補、化生に村を焼かれた伊月、どこか謎めいた盲目の佳乃、無邪気で才能溢れる常和がいた。
化生との遭遇と戦い、火垂宛からの脱走。
三人はさまざまな苦難を経験し、時に諍い、時に助け合いながら絆を深めていく。
そんな折、化生の勢力が増し、当代の火目の衰えが囁かれるようになった。
そして伊月は、御明かしと化生の奇妙な共通点を見つけるが……。
シリアスです。
巫女さんひゃっほーとかいえない雰囲気。
や、いいますけどね。
始めのうちは割とのんびり目。
本格的にシリアス入るのは中〜後半辺りから。
明かされる火目の巫女の正体。
伊月の迷い。
常和の強さ。
佳乃の狂気。
そして進む物語。
誰もがいい味出してます。
既に二巻の刊行が決まっているとか。
楽しみです。