電子の柩

日記やラノベの書評をつらつらと。
印象操作乙
2007.03.15
花を盗んだのなら窃盗罪。
子供でも分かることだと思うのですが、なぜそこで成立すらしていない共謀罪が出てくるのでしょうか。
存在しない法で裁かれることなどありえませんし、日本は韓国と違って事後法は禁止されているので、たとえ今後共謀罪が成立しても、裁かれることはありません。

仮に共謀罪があったとしても、小牧みどり記者が共謀罪で逮捕されることはないでしょう。
なぜなら共謀罪は、組織的な重大犯罪を計画時点で捜査逮捕するためのものであって、花泥棒を捕まえるためのものではありません。
この場合、小牧みどり記者は実際に花を盗んでいるので、もしも逮捕されるのなら窃盗罪で、です。
なんでこんな共謀罪が何かも理解していないような人が、共謀罪がタイトルに付くような記事を書いているのか不思議でなりません。


OhmyNews 「共謀罪」にはなりませんか 菜の花を盗んでしまいました……

 3月7日、水曜日。相模川のほとりへ、菜の花畑の写真を撮りに行った。例年よりも暖かいとはいえ夕方だったので、川におりると風が冷たくなってきた。帰ろうとしたら、犬を連れて散歩している女性が2人、菜の花畑にやってきた。

 なにか躊躇(ちゅうちょ)しているようにも見えた。そのうちに、ビニール袋を出して菜の花を摘み始めた。思わず写真を撮った。


 それからゆっくりと近づいていって、「こんにちは」と声をかけた。すると、よくしゃべる1人の人が「写真撮ってるのに、じゃましてしまってごめんなさいね。あなたも、からしあえにしたらいいわよ」と言って、摘んだ菜の花を見せてくれた。

 花が咲いているのはだめで、つぼみのところを採るのだという。塩ゆでにして、からしあえにしたらおいしいことはわたしも知っている。

 「ここは、盗(と)ってもいいんですか」と、なるべくそっと質問してみた。すると、もうすぐ刈り取ってしまうので、盗ってもいいのだという。夕飯のおかずくらいの少ない量ではあった。わたしも、一握りほど盗らせていただいた。


 看板にあるように、市民グループが休耕田を利用して、せめて見た目だけでもよくしようとしているらしい。地主としても、誰かがかかわってくれた方が、草を生やしているよりもうれしいことなのだろう。それなら、この休耕田をもっと利用できないだろうか。

 柔らかい春の味を楽しみながら、夕映えの菜の花畑を思い出している。「共謀罪」には、ならないだろうかと思いながら……。



関連リンク
法務省 組織的な犯罪の共謀罪に関するQ&A
Wikipedia 共謀罪
Wikipedia 事後法
雑記-社会 | 10:09 | コメント | トラックバック









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