電子の柩

A 視聴率を得るため

朝日新聞の社説、”犯罪被害者　安易な匿名化は避けよ”にこんな一文がありました。

今回の基本計画づくりで問題になったのは警察の発表の段階だ。「警察が実名か匿名かを判断する」という原案に対し、メディアは「実名で発表すべきだ。そうでないと、被害者に会うのもむずかしくなり、公平な報道や捜査の検証をしにくくなる」と反対した。

や、それ反対の理由になっていませんから。
なぜマスコミが被害者に会わなければいけないのでしょうか？
傷ついた被害者や悲しむ被害者の家族や友人にマイクを向けて、何をしゃべらせたいのでしょうか？　そんなことをしたところで、被害者とその関係者の傷口を広げるだけだと思うのですが。
暗い表情と涙ながらの言葉を流すのが使命だとでも思っているのでしょうか？
その報道ですが特に子供が被害者となった際が悲惨い。被害に遇った子の友人や同じクラスの子にマイクとカメラ向けるなんて、良識ある人間にはとても出来ない行動です。あの連中は自分の子供が同じ立場になっても同じ事をやるのでしょうか？　だとしたらまさに外道です。

もちろん全ての犯罪被害者を匿名報道するべきだとは思っていません。
社会的、公的に重要な立場の人物の場合は実名で報道するべきでしょし、社会的に重大な事件の場合は報道する必要もでてくるでしょう。

マスコミは被害者の実名報道がしたいのかもしれませんが、今までの実績から考えるに、犯罪の被害にあった際にマスコミに名前を知られたい人がいるとは思えないのですが。

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