電子の柩

著者：嬉野秋彦　イラスト：フルーツパンチ

シリーズを通して堅実な面白さでした。良作。
いつかはクリスが成長するのかと思っていたのですが、最終巻に至るまでそんなことはなかったです。まあ可愛いからいいのですが。可愛いは正義。
常葉が段々と女の子になっていくのも可愛かったです。初期の凜としたのも良かったですが、これはこれで。
最後のさつきは予想外でした。というか最初からアレだったら色々違ったのではないかなーと思ったりはします。

全体的にあっさりしているように見えて意外に熱かったりするストーリーでした。
終わり方もあっさりしていますが、これぐらいたちょうど良いのかなと思います。

著者：井上堅二　イラスト：葉賀ユイ

短編集ですが内容は、明久と雄二の子供が出たり、明久と雄二のデートが書かれたり、明久と雄二の出会いの話などです。
と、意図的に抽出してみました。実際はいつも通りのコメディ色の強いラブコメです。コンスタントに面白いですよ。
あと、巨乳の島田のイラストがあるのは良かったです。もう二度と描かれないであろうイラストですしね。

著者：藤原健市　イラスト：まさち

かなり微妙。
主人公の平良は流されるだけだし、ヒロインの日和と纏衣も大して魅力があるわけでもなく。
中野を仲野とか、地名の漢字を変えることに何の意味があるのかさっぱり。作中でコスプレをするキャラクターの名前とかは無駄に長くて覚える気になれないし、全体的にネーミングセンスがダメダメです。
続きが出ても買わないかなこれは。

著者：ひびき遊　イラスト：雪月佳

この巻で完結なのですが、どうにも尻切れトンボ感がいなめないです。
大魔王が出てきたり家庭環境が見えてきたり過去を思い出し始めたりと、まとめ的なお話。
シリーズとしてはギリギリ○という感じ。尖ったエピソードもなかったですし、もうちょい山なり谷なりがほしかったかもです。

著者：田尾典丈　イラスト：有河サトル

専門用語が沢山出てくる上に、専門用語をたっぷりと使った会話を延々と繰り広げていて、読み進める気の失せること失せること。
しかも特に覚えたくなるような言葉でもないのですよね。どうでもいい単語というか。つまらない単語というか。
作品の方向性もよくわからないことになってきたし、さっさと終わってほしいです。