○ 輝石の花
2006.10.17
著者:河屋一 イラスト:山基海苔
《輝石使い》を目指す少女ベルネージュ。田舎の村に暮らす彼女は、幼馴染みの少年カッサや村の人たちと穏やかな日々を過ごしていた。 だがその平和な村を《黙》が突如襲う。《黙》――それはあらゆる“命のリズム”を奪う存在。そしてこの襲撃により、村は滅亡した……。それから半年後、孤児院に身を寄せていたベルネージュとサッカを更なる不幸が襲う。カッサの身体に“黙化”の兆候が現れたのだ。このままではカッサは《黙》になってしまう……。「二人なら大丈夫。大丈夫だよ……」ありとあらゆる病を治すという雪月花の伝説にすべてを託し、二人は旅に出る。最期の絆を失わないために――。読む者の心に切なくさわやかな風をおこす、感動の長編ファンタジー。
カッサがポケットにねじり込んだベルネージュのパンツの行方が気になったり。
どうせならベルネージュの危機にパンツ装備(顔に被った状態)でさっそうと現れたりしたら最高に格好よかったと思うのですが。
黙なんて目じゃないほどの変態ですけど。
表紙のイラストのバランスの悪いこと。
帯を着けた状態ならともかく、帯無しだと下のスペースを無駄にしすぎ。
終章がちょっとあざといです。
「守ってくれた」という言葉。読者をミスリードさせるためのものなのでしょうが、ちょっと不適切に感じました。
この言葉を使うのならもっと孤児院での生活とかを書かったかなと。
全体的にモノをあまりうまく扱えていない印象。
絆の石とかヘレンとか竜とか。とりあえず出しただけ、な感じがしたので。
その辺りの技術とかは今後に期待、でしょうか。