× 私立! 三十三間堂学院 2
2005.12.06
著者:佐藤ケイ イラスト:かみやまねき
校内一の美女にして、校内一男にルーズな良久須美が、法行を浮気な恋のターゲットに決めた!?
でも、法行は 「キスを交わすなら、責任を取って付き合うべきだ」 という古風な貞操観念の持ち主。
この堅物ぶりには、恋の狩人・須美も手が出せない!? と思いきや――。
「じゃあ、私が唇を奪ったら恋人になって」
と、須美が言い出したことで、2人は週末の遊園地を舞台に法行の唇を賭けて勝負をする事に!
校内の女の子との交際を生徒会から禁止されている法行。
もし唇を奪われてしまったら、生徒会長の刀で成敗されるかも!?
このピンチに、同居人、幼なじみ、同級生、生徒会役員たちが大騒動を巻き起こす!?
セオリー通りに新キャラが登場し、セオリー通りなストーリーが進んでいきます。
セオリー通りではないのは、新キャラが108人の電波な彼氏を持つ売女だということ。
ストーリーは極めて典型的。どこにでもあるような展開が続くだけです。
キャラクターの方もさして魅力を感じず。
新登場の須美、かなりの美女らしいですが、文章中からはそうは思えませんでした。なにせ女性陣の一人称の際に「あの子は凄い、あの子には勝てない」と言わせているだけ。それも何人にも。これでは須美の魅力は欠片も伝わってはきません。
そして相も変わらず法行がつまらない。最後までキャラクターとしての面白みが感じられませんでした。
弱点のないキャラほどつまらない、のいい見本だと思います。
私立! 三十三間堂学院、法行がいない方がよほど面白い話が出来ると思うのですが。次巻辺りでいなくならないですかね、コイツ。