電子の柩

日記やラノベの書評をつらつらと。
△ 108年目の初恋。
2007.07.17
108年目の初恋。 (ファミ通文庫)
著者:末永外徒 イラスト:とりしも

 この春私は『旧校舎』になった。ずぅっと生徒を眺めてきたのに、立ち入り禁止の旧校舎になんて、もう誰もやって来ない。寂しくしていた私のところに、ある日、ひとりの少年が、探検に忍び込んできてくれた。もちろん私は大喜びで、ワクワクと観察していたのだけれど、危ない場所へと踏み込む彼に、思わず声をかけてしまう。どうしよう。もう人とは関わらないって決めたのに──。人と人ならぬモノとの初恋をピュアに描く、第8回えんため大賞優秀賞受賞作。


旧校舎視点の少年との初恋の話。
可もなく不可もなくといった程度でした。
基本一人称なのですが、偶に神視点が混じったようになっていて違和感を感じる所がありました。

百鬼夜行ですが、万が一人目に付いた場合はどうする気だったのでしょうか。最悪人死にすら出ていた可能性もあったと思うのですが。
エピローグはご都合主義が強め。
海岸に建造物が移動したとしたら、潮風やら何やらで、まず無事では済まないのではないかと。運が悪ければ一年と立たず崩れ落ちていた、なんてこともあったのではないでしょうか。
書評-ファミ通文庫 | 23:56 | コメント | トラックバック









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