○ クダンの話をしましょうか
2007.11.15
著者:内山靖二郎 イラスト:朝未
夜の駅前広場の片隅で、小さな机を出して占いをしている制服の少女――クダン。 高校一年生の直辰が、最近様子がおかしい幼なじみのつぐみのあとをつけて初めて降りた駅の前で見たのは、おとなしい性格から想像すらできなかった派手な服に着替えたつぐみが、転校生のクダンと口げんかをしている姿だった。直辰は思わずつぐみに声をかけるが、つぐみは自分をヌエと名乗り、直辰のことも知らない人だと突き放す。いったい、彼女に何が起こり始めているのだろうか……? クダンの“予言”を巡って少女たちが織り成す、切なくてやさしい物語。
クダンという言葉に聞き覚えあるなと思っていたら、妖怪の件のことでした。道理で聞き覚えがあるはず。
他にもバクやキリン、ヌエなどが出てきたり。
世界観的には神様のおきにいりと同じような世界観なのかな、と。
クダンを中心とした短編が三編。舞台が同じこともあって、それぞれの物語が少なからず重なっていたりします。
切なくやさしいけれど、もの悲しくもある物語でした。